原子力開発利用の本格化に伴い、日本国内の原子力施設周辺でモニタリングポストが設置され、原子力施設が環境に与える影響等を定常的に調査する仕組みが確立されていました。
東京電力福島第一原子力発電所事故後、より詳細に事故の影響を評価するために、主に福島県浜通りを中心に新たにモニタリングポストが設置されました。
しかし、自治体や地域ごとにモニタリングポストに用いられる検出器の特性や設置高さが異なり、得られた結果を相互比較するのが難しいという課題があります。
また、周辺線量当量率や空気吸収線量率と異なる指標を採用しているため、事故が人に与える影響について、当該モニタリングポストから得られた結果を基に評価することを難しくしています。 |